内装壁1(漆喰VS珪藻土 性能比較編)

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木になる噺し(ブログ)

内装の壁1(漆喰VS珪藻土VSビニールクロス 性能比較編)

2026/04/22

職人バッカの依頼主は、多くの方が、人工物のナフサ製品であるビニールクロスを選択しない傾向があります。

 

依頼者に理由を訊いたことはありませんが、

柱や梁の躯体や仕上材に無垢の木材を大量に用いて、住宅を造るので、その延長で、内装の壁も自然由来の仕上材を用いたいのかと勝手に思っています。

 

2025年にハーフビルドで建てた依頼者は、石膏ボードの使用も拒否され、全面板張りの室内となりました。

石膏ボードと杉羽目板とのコストの開きは大きく、その比較を説明したのですが、意思は固く、全室に石膏ボードを使用しない方針としました。

 

 

理由を訊くと、石膏ボード(硫酸カルシウム)が水濡れした状態で廃棄されたとします。

 雨で濡れると有機物と混ざり、嫌気性微生物が分解し、有毒な硫化水素ガスが発生します。

硫化水素ガスは、急性中毒を引き起こす事を恐れがあるそうです。

 

 水濡れと露天廃棄の条件がそろわなければ、そう問題はないと思います。

さて、内装壁の仕上といえば、塗り壁と貼り壁、板壁の代表的だと思います。

 

性能比較について

 

塗り壁と貼り壁の比較をしたいと思います。

現代の塗り壁の代表といえば、漆喰と珪藻土、京聚楽などがあります。

 

本日は漆喰と珪藻土及びビニールクロスについての性能比及び価格比の検証をしたいと思います。

 

珪藻土の主成分について

 

まず、珪藻土は、珪藻は単細胞性の藻類の化石であり、七輪に使われています。

珪藻の基材に粘性はなく、軽石の様に、ポロポロの状態です。

 

 壁塗りをしたときに壁面に定着させるために、アクリルエマルションが含有されています。

アクリルエマルションは、アクリルポリマーを水中に分散させたエマルションです。

アクリルポリマーの精密な製品設計により、優れた耐候性・耐水性・耐化学薬品性を持ちます。

 

これ自体が有害だという方もおりますが、エマルションを含有させた合成モルタルの使用ができなくなります。

実際、左官工事では多用されており、これなくして左官はできません。現場を知らない方の意見です。

エマルション剤

珪藻土の使用場所と留意点について

 

珪藻土はどこでも塗れるのですが、下地に湿気が多いものですと、相性が悪いので注意が必要です。

珪藻土は多孔質で、非常に湿気を吸収、吸着します。

半面、その性質から、ちょっとした留意点があります。

 

過去、リフォーム会社に勤務していた時に、品質管理室長をしていた経験があります。

クレーム案件で、コンクリート造の界壁に直接珪藻土の金鏝仕上をした事例がありました。

結局、いたるところがカビだらけで、依頼者はカンカンでした。

専門家を気取る営業マンには、残念ながら自覚がなく、依頼者の意向に沿うだけの営業スタイルが要因でした。

 

構造用合板やラワン合板の下地にも注意が必要で、合板内の接着成分の灰汁が染み出る事があります。

 

合板の灰汁留めとして、エマルションを一度塗布し、塗膜を形成します。

その後に、珪藻土の鏝塗りをしますが、北側の窓廻りなど湿気の多い環境下では、やっぱり経年劣化で、汚れが目立ってきます。

 

合板類でもMクロスという合板の上に石膏ボードの様に紙を貼った製品があります。

この製品は石膏ボードなどの表層と同一で、定着した珪藻土の状態は良好です。

漆喰

眞白壁

漆喰の主成分について

 

漆喰には、消石灰、石灰微骨材、粉末海藻、麻すさ、保水剤(メチルセルロース)が含まれています。

保水剤を除く、基材は古来から伝わる自然由来の成分です。

 

メチルセルロースは塗り壁の作業性を向上させる「糊」のようなものです。

粉末で水に溶けやすく、乳化剤や安定剤、保水剤として食品添加物としても使われてます。

 粘性や成分によってもその種類は数多くありますが、製品により添加料は変わりますが、1%~3%の含有率のようです。

 

いずれも、アクリルエマルション、メチルセルロースは水性でVOC(揮発性有機化合物)が少なく、人体的な影響の報告はありません。

珪藻土

けいそうモダンコート直塗り

ビニールクロスの主成分について

 

ビニールクロスの壁は湿度の吸排出の非呼吸材のため、冬場は、結露が発生し、暖房でカビが発生します。

 

その胞子は、室内に拡散し、喘息やアレルギーの原因となります。

火災時には非常に危険で、ビニールクロスは、熱分解すると、塩素やダイオキシンのような有害な有機塩素化合物のガスを大量に生成します。

 

ポリ塩化ビニールは、廃棄の過程でも、環境や人体に開題を起こします。

製造過程でも、発ガン性があるとも言われる塩素ガスが大量に使用されています。

 又、熱分解により、酸性雨の原因となる塩素ガスを発生させます。

 

新建材やビニールクロスの様の様なナフサ製品には、生殖毒性や発ガン物質を持つ成形加工性を改良しています。

 柔軟性をもたせる可塑剤が20~50%も含まれている様です。

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