監理者と管理者の違い
2025/12/08
監理者と管理者の違いについて
監理と管理
よく聞かれる質問ですが、監理と管理は何が違うのですか?と問われます。
かんりは俗称では、「皿かん」「竹かん」と区別されます。
まず、はっきりさせておきたい事ですが、建築確認申請書には、主な役が存在します。
「建築主」は依頼者であり、施主です。
「代理者」は、建築確認申請の代理者であり、建築士や行政書士ができます。
「設計者」じゃ、単に図面を描いた者を指すのではなく、法的な責任を負う人です。
「工事監理者」、「工事施工者」と続きます。
代理者と設計者と監理者が同一人物であることもよくあります。
つまり、5役が存在します。
現場の工事になりますと2役が介在します。
1者は「工事監理者」であり、
1者は「工事施工者」です。
各々の「1役」単位は、単数でなく、複数の場合もあります。
監理とは
「監理」とは、建築士が現場で図面と照合して、違いがないかを確認する作業を言います。
建築確認申請書の記載事項では「監理者」であり、あくまでも設計側の立場です。
「管理」とは異なる用語です。
管理とは
「管理」は俗にいう監督の職務であり、建築確認申請の記載事項では「工事施工者」に分類されます。
管理者は、工事管理者と同意語であり、一般的に現場監督を指します。
あくまでも管理者は現場運営側の立場であり、監理者は設計側の立場を言います。
管理業務(監督業)について
ちなみに監督などが行う管理業務には、
「安全管理」、「品質管理」、「工程管理」、「工費管理」
の4つが管理四原則です。
これに対して「監理」は、基礎配筋や柱頭柱脚金物が正しく配置されているかなどの法的整合性が主な業務です。
雨仕舞や防水基準などの瑕疵が起きにくい納まりを検討し、
現場では整合性を図面通り行われているか現場で確認するのも重要な業務です。
建物が存続するうえで、問題を発見するのが主な業務となります。
監理は、設計監理であり、法上の適合性を確かめる行為です。
図面チェックは、工事前に予め、現場上で問題が予測される事を検討し、現場で確認する行為です。
監理には建築士の資格が必要となります。
監理業務の重要な事は、幾度となく現場に通う事につきます。
大工さんや不動産屋さんなどのプロ方でもこの立場の違いを認識されていない方が大半です。
そのため、監理費について理解が浅い事から、十分な予算が割り当てられていないのが現状です。
いくら詳細な図面を描いていて、かつ十分に打ち合わせしても、施工者が十分に理解していない事もよくあります。
細かに現場に行って気になる部分を綿密に検査する必要があります。
基礎配筋などは、瑕疵保険の民間検査員によって、第三者認証があるため、問題は発覚しやすいのです。
しかし、防水の処理方法などは、工程が進んだ状態ですと発見できない状態になっている事もありますので、注意が必要です。