杉板の外壁7(炭化・石化編)
2026/04/12
外壁の炭化について
次に炭化です。炭化は、杉の場合、焼杉材が既製品として市販品であります。
既製品の焼杉板は、意外と高価です。
杉板をバーナーで燃やしても、きれいな焼杉は意外となりません。
表面の焦げた部分をブラッシングしてもイメージ通りの仕上にならないものです。
炭化塗装について
次に、炭化でも、塗る方法があります。
つまり墨を塗りつける方法です。
黒弁柄と呼ばれる、いわゆる松を燃やした煤(松煙)を柿渋と水を混ぜ、塗る方法です。
柿渋は対候性があまり優れていません。
柿渋の耐食効果は、富んでいますので墨混ぜして塗る事でお互いの利点を補完しあいます。
しかし、両者に足りないのが、油分です。
そこで、仕上塗りに、最後はゴマ油を煮立たせます。
べたつきが取れ、臭いを消して、木材に塗布し油分を与えます。
浸透系のオイルステインより結果的に、割高です。
さらに調合、攪拌、工程を重ねる為、手間も増えます。
ですから、手軽なオイルステインを選択しがちです。
しかし、炭化塗装は、手間がかかった分、浸透系塗装より、対候性、耐食性、耐久性にも優れた利点があります。
尚且つ、外壁面の木部にも環境面にもエコな塗装方法です。
外壁の石化について
次に石化です。木も化石化したものがあります。
いわゆる珪化木です。宝石店などで購入が可能です。
柿の木が黒く変色したものを黒柿と呼びますが、これも石化したものと言われています。
石化は硬度が高く、耐火性も優れ、対候性、耐食性にも優れています。
珪は珪砂を含有している事で、ガラス質を意味し、これを含んだ塗装がガラス塗装です。
ガラス塗料は浸透系ですので、木の内部まで塗料が浸透します。
木製のサッシでも防火地域などのサッシにも耐火性能が要求されている場合、個別で耐火認定を取得しているサッシには、大半このガラス塗料が塗布され、耐火認定を取得しています。
ガラス塗料は、耐火性能、防水・耐食・対候性を含め、全般的な性能はいいものです。
しかし、やっぱり難点は、かなり高価なものです。
使用数量を積算するとき、面積や長さなどの算定時に、すでにシビアさを求められます。