杉板の外壁8(オイルステインVSガラス塗料 価格比較編)
2026/04/14
オイルステインとガラス塗料の費用の比較
イニシャルコストについて
オイルステインとガラス塗料の、建設時のイニシャルコストについて考察したいと思います。
まず、新築時のイニシャルコストですから、足場代や副資材は同程度の規模と範囲となります。
まず、相違があるのは、塗布剤その物の単価を考慮します。
43㎡の平屋の小型住宅にて、杉板で外壁を張ったとし、外壁面積と破風板等の面積が108㎡と仮定します。
下塗りは外壁を張る前に塗布する事として考えますと、外壁材の裏と表を塗る事とします。
表層面積が108㎡ですと、倍の面積として、216㎡と仮定します。
4Lで比較しますと、
キシラデコール \8,600/4L 塗布回数3回 下塗り0.10kg/㎡ 上塗り0.06kg/㎡ 上塗り2回目0.06kg/㎡
ガラス塗料 \84,000/4L 塗布回数2回 下塗り0.045kg/㎡ 上塗り0.01kg/㎡
使用量を考慮すると
キシラデコール 下塗り21.6kg 上塗り6.48kg 上塗り2回目6.48kg 合計34.56kg 9缶/4L
ガラス塗料 下塗り9.72kg 上塗り2.7kg 合計12.42kg 4缶/4L
キシラデコール 9缶×¥8,600=\77,400
ガラス塗料 4缶×\84,000=\336,000
キシラデコールのオイルステインとガラス塗料の剤のみを検証すると4.3倍、ガラス塗料が高い結果でした。
次に塗装の労務費についてですが、1回目の下塗りの場合、外壁張り前の状態ですので、外壁材に直接塗布します。
その為、共通した作業内容ですから、キシラデコール及びガラス塗料は共に、¥370×216㎡=¥79,920と仮定します。
仕上塗りは、外壁張り後に足場上での塗布作業ですので、単価を㎡で算出します。
杉板が新築時で良好なフェイス状態を維持していると仮定し、㎡単価を思い切って少し割安な単価に仮定します。
キシラデコール 2回塗布面積は216㎡×¥2,000/㎡=¥432,000
ガラス塗料 1回塗布面積は108㎡×¥2,000/㎡=¥216,000
塗装労務費の比較結果として仕上塗りと下地塗りを考慮しますと
キシラデコール ¥432,000+¥79,920=¥511,920
ガラス塗料 ¥216,000+¥79,920=¥295,920
キシラデコールのオイルステインとガラス塗料の労務費を検証すると1.8倍、キシラデコールの労務費が高い結果でした。
イニシャルコストの建設費の比較検証としてまとめますと
剤単価 労務費単価 合計
キシラデコール 9缶×¥8,600=¥77,400 ¥511,920 ¥589,320
ガラス塗料 4缶×\84,000=¥336,000 ¥295,920 ¥631,920
となりました。
結果として
塗料剤の単価の比較だけでみれば、キシラデコールが圧倒的に優位です。
しかし、キシラデコールは3回塗りがメーカー標準塗装回数で、対してガラス塗料は2回がメーカー標準塗装回数であり、労務費にその差額が発生し、
結果的にガラス塗料とキシラデコールはほぼ同額と考えてもいいでしょうか。
次の検証は、維持メンテナンスのランニングコストです。
ランニングコストについて
ランニングコストで言えば、
オイルステインの耐用年数は薬の揮発率が高く、外壁の表層を良好な状態に保つ観点から言えば、
建設時に塗布しても4年後、6年後、8年後、10年後と塗装を繰り返す必要があります。
使用塗料剤について
仕上剤の2回分を考慮しますと4L×4缶最低でも必要で、4缶×¥8,600=¥34,400となります。
ガラス塗料の耐用年数はメーカーのカタログからでも10年以上と長いので、ノーメンテナンスと考えてもいいでしょう。
足場について
足場は面積や高さに関係します。同条件で検討するにも、不確定要素が多く検討しづらいのが本音です。
実際施工した杉板の外壁を参考に床面積43㎡ 外壁108㎡の足場の規模感で、仮定します。
仮に¥91,000/工事毎として×4回=\364,000とします。
もちろん、年数を重ねるわけで、10年後の足場の設営費が一律に¥91,000/工事毎とはいきません。
もう、貨幣の連動や経済状態など、予測もできませんので、一律計算で勘弁してください。
キシラデコールのメンテナンス費について(1回分の工事費)
材料費 副資材 労務費 足場代
¥34,400+¥10,000+¥432,000=¥476,400
ガラス塗料の耐用年数10年間のあいだにキシラデコールの場合、仮に3回工事したと仮定しても
¥476,400×3回分=¥1,429,200のランニングコストがかかる計算になります。
オイルステイン剤の外壁板の腐食について
オイルステインは、揮発率が高いので、塗布条件の相違で、外壁全体が均一に経年劣化が起きません。
初期に塗装した場合、薬の効きの悪い部分の材が腐食したりした材を研磨し、
取り替えたりしたら、外壁材の取り換え費が加算され、この差は単純比較できない事になります。
恐らくガラス塗料の硬貨率が高く、揮発率が低い為に極度の、腐食が発生しにくいものと思われます。
腐食発生率は予測できませんので、両者の単純比較ができない事になります。
しかし、オイルステインの方が腐食率は高いのは、明らかであり、一方的な費用増しになると思います。
塗装の作業量と労務費について
オイルステイン塗布作業の場合、ガラス塗料と比較すると1回分多く塗装する事になります。
外部委託した場合、塗装業者に依頼することになりますが、
これは、利益率や会社方針で大きく費用に相違が出ます。